東日本大震災の実情
未曾有の大災害
平成23年3月11日に発生したマグニチュード9.0の大地震は、戦後の日本において最大級の被害をもたらしました。地震被害に加えて、津波による甚大な被害、そして福島原子力発電所爆発事故も加わり、これまでの災害とは比較にならないほど広範囲で長期的な支援活動が必要とされました。5年が経過した現在も、被災地の様子・被災者の置かれている状況は大変厳しく、未だ本格的支援が継続されているのが現状です。
災害対応に関する報告書
従来の報告では被災後1年ほどして落ちついたところで災害対応をまとめることが多かったのですが、上記のような状況から、今回の東日本大震災では、各被災地において、災害対応に関する報告書の作成といった作業には至っていないという実情にあります。
地域づくりに貢献
東日本大震災を機に立ち上がった「NPO法人ゴー・ドゥー・ジャパン」ですが、大震災から5年が経過しながらも、活動範囲の全体像も俯瞰することができていません。支援関係者はそれぞれで記録を取っていますが一元化しておらず、時間とともにそれら資料が散逸してしまう可能性があることなどから、なるべく早い段階で「NPO法人ゴー・ドゥー・ジャパン」の活動記録をまとめ、その支援の概要を一覧できるようにしておくことが急務と言えます。
客観的情報
まずは、NPO法人ゴー・ドゥー・ジャパンが関わる支援の全体像について把握することに焦点を絞り、客観的情報を中心にまとめ、その情報源として、東北3県(岩手県、宮城県、福島県)の視察及び活動に参加された方からの情報を中心に、支援者として関わった方々、災害ボランティア活動支援関係者、後方支援を行ってきたボランティア参加者から資料提供を得て、ご報告してまいります。
現実的な活動に活かすことを願う
今回のご報告は、基礎的なものであって、支援の振り返り・検証・分析というところまでは踏み込んでいません。しかし今後、本ホームページ及び各種報告が支援の検証を行う際の基本資料となること、今後の大規模災害時には必ず参考になること、また平時においても、これらを参照することで、より現実的な防災・減災活動に活かすことができることを願ってやみません。