ボランティア活動にはじめて参加して

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仮設住宅に到着した音響機材

私は、今回初めてボランティア活動に参加しました。これまでに行かれた方から何度も報告を伺ってはいましたが、実際に自分が行ってみて、本当に良かったと実感しています。

老人ホームのコンサート

私が一番感動したのは福島の特別養護老人ホームでのコンサートでした。入所者のほとんどは車いすを利用されている方々で、ホールに来られるのに、たいへん時間がかかります。そのためスタッフの方たちが、私たちが到着する前から準備して下さっていました。

歌の持つ力

ある老婦人は、参加したくないと、途中で部屋に戻ってしまわれました。私は「どうされたのかな、何かあったのでしょうか?もし、あの方のように次々と部屋に戻ってしまわれたらどうしよう」と内心はらはらしていました。
ところがコル・シャロームが歌いだし、「荒城の月」がスピーカーから流れると、ご自分でホールにもどって来られたのです。この様子を見ていて、「確かに音楽って良いものだなー、歌には人の心をひきつける不思議な力があるのだなあ」と、歌の持つ力に感動しました。

感動の時間を共にする大切さ

その日歌われたのは「故郷」や「美しき天然」等、親しみやすい童謡や唱歌などです。入居者の多くの方たちが、、恐らく若い頃に口ずさんだであろう昔懐かしい歌を聞かれると、心が過去にタイムスリップするのか、コル・シャロームの歌声に合わせて口ずさみ、ホール全体が歌声に包まれました。この光景を目の当たりにした私は、こみ上げてくるものを抑えることが出来ませんでした。
これらのことを通して、私は、「そこにいた者でしかわからない、感動の時間を共にする大切さ」を教えられました。

二垣 裕子(東住吉キリスト集会)

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仮設住宅で説明に聞き入るボランティア参加メンバー