設立の趣旨
東日本を襲った未曾有の大震災、巨大津波に福島第一原子力発電所事故、死者・行方不明者の合計が3万人を超し、未だにその正確な人数さえ把握できないでいます。さらに被災者達や避難民、避難所生活を強いられている人々に至るや数10万人をくだりません。そのうえ、原発事故収束のめどが立たず、その深刻度はチャルノブイリ原発事故並みのレベル7と発表されました。事態は正に、戦後日本最大の危機に直面しているといえます。この国難に際し、残念ながら私たち一人ひとりが出来ることは限られています。しかし、だからといって同じ国民が苦しんでいる様子に手を拱いて座視していることは出来ないし、したくありません。
また、いつ東海、南海大地震が勃発しても不思議でないといわれています。日本に住む限り、台風などの自然災害、いや、人災による被害を受ける可能性があります。他に多数存在する原子力発電所が全体に事故を起こさないとは限らないからです。それ故、災難事故を決して他人事としてはならないと考えました。
さらに、日本の近未来を考えると少子高齢化、経済問題や離婚など様々な事情による家庭環境の劣化で、老人や子どもたちといった弱者にしわ寄せが来ています。これらも、各家庭で解決するにはあまりに問題が大きくなっています。
以上のことを考える時、お互いが少しでも出来ることを提供しあい、助け合うことが必要な時代が来ていると思います。もちろん、すでに様々なボランティア団体があります。しかし、より身近なところで、気軽に、自由に参加できる組織がさらに生まれることで、支援したい人と支援を必要としている人々のニーズに応えることができるのではないかと思います。
必要がありそれが正しいことなら、多少困難さを感じても、キリストの言葉「行って、そのように行いなさい」とあるように、今は実行に移すべきときだと思います。